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閉館が決まった大阪松竹座ビル=2023年1月、大阪市中央区

 松竹は28日、大阪・道頓堀で運営する拠点劇場「大阪松竹座」での興行を来年5月の公演をもって終了する、と発表した。その後、地下の店舗も含めたビルを閉館する。建物設備の老朽化に伴う対応としており、閉館後の計画は未定という。

 大阪松竹座は1923(大正12)年に活動写真館として開業。アーチ型の外観などから「道頓堀の凱旋門(がいせんもん)」と呼ばれて親しまれた。

 戦後は映画館になったが、94年に閉場。外観を残して建て替えられ、97年に舞台専用の劇場として再開場した。歌舞伎やミュージカルなどを幅広く上演する劇場として、多くの観客を集めてきた。現在の建物は地下2階、地上8階建て。劇場は1~5階部分で、客席数は1033席。

 閉館に伴い大阪松竹座での興行はいったん終了するが、松竹は「大阪における歌舞伎をはじめとする多彩なラインナップは場所を変えて様々な劇場やホールでの興行を継続してまいります」とコメントしている。

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